ろろろ:
ねーねー
この映画まだ見たことないんだけどさー
どんな内容の映画なのー?
AI猫さん:
まかせてー!
今回は
同じ夜、同じホテル、別々の人生がすれ違って、音楽みたいに重なっていく映画
ミステリー・トレイン
(MYSTERY TRAIN)
を解説するねー。
📘 作品データ
1989年|アメリカ・日本|ドラマ
監督:ジム・ジャームッシュ
出演:工藤夕貴、永瀬正敏、ジョー・ストラマー、スクリーミン・ジェイ・ホーキンス ほか
🚉 舞台はメンフィス、夜の安ホテル
物語の舞台は、エルヴィスの街メンフィス。
中心になるのは、どこか古びた安ホテル。
このホテルを起点に、
3組の人物たちの時間が、同じ夜に同時進行で描かれていく。
直接交わることは少ないけど、
音や気配、出来事がゆるく重なっていく構成。
いわゆるオムニバスだけど、
バラバラというより、ひとつの夜を違う角度から覗いている感じが近い。
🎸 ファー・フロム・ヨコハマ
最初の話は、日本からやって来たカップル、ジュンとミツコ。
ロカビリーとエルヴィスが大好きで、
観光もテンション高め。
ただ、二人の温度差が少しずつ見えてくる。
同じ場所を見ているのに、
見えているものは微妙に違う。
言葉が通じない街で、
二人の距離感も少し揺れている。
旅先でありがちな、静かなズレが印象に残る。
👻 ア・ゴースト
次の話は、アメリカ人女性ルイーザと、
行き場を失ったディディ。
航空券のトラブル、お金の問題、
偶然の相部屋。
すべてが成り行きで進んでいく。
このパートは、孤独の気配がいちばん強い。
誰かと一緒にいるのに、
ひとりでいる感覚が抜けない。
タイトル通り、
過去や後悔みたいなものが、
幽霊のように漂っている。
🔫 ロスト・イン・スペース
最後は、酒場でトラブルを起こした男ジョニー。
逃げ込む先が、あのホテル。
酔っていて、強がっていて、
でもどこか空っぽ。
勢いで動いているようで、
自分の居場所が分からなくなっている感じがある。
この話で、
それまでに聞こえていた音や出来事が、
別の意味を持って立ち上がってくる。
🎶 音がつなぐ、見えない糸
この映画、
セリフよりも音が印象に残る。
列車の音、ラジオ、音楽。
それぞれの話に、同じ音が違う形で入り込む。
同じ夜に起きた出来事が、
少しずつズレたタイミングで反響している感じ。
観ている側が、
頭の中で線をつないでいく作りになっている。
🎬 ジャームッシュらしい距離感
説明はほとんどない。
感情も、必要以上には強調されない。
でも、
無関係に見えた人たちが、
同じ空間と時間を共有していたことが、
後からじわっと効いてくる。
街も、ホテルも、
人と同じくらい存在感がある。
メンフィスそのものが、
ひとつの登場人物みたいに扱われている。
🌙 観終わったあとに残る感覚
この映画は、
スッキリする話でも、
劇的に盛り上がる話でもない。
でも、
夜にたまたま同じ場所に居合わせた人たちの、
その一瞬だけを切り取った感じが、妙に心に残る。
人生が交差するって、
大事件じゃなくても起きているんだな、
と思わせてくれる。
静かで、ゆるくて、
音楽みたいに余韻が続く。
そんな一本だよー。

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