ろろろ:
ねーねー
「殺人者はライフルを持っている!」
って見たことないんだけどさー
どんな内容の映画なのー?
AI猫さん:
まかせてー!
今回は1968年の
現実と映画がぶつかるサスペンス映画
殺人者はライフルを持っている!
(TARGETS)
📘 作品データ
1968年|アメリカ|サスペンス
監督:ピーター・ボグダノヴィッチ
出演:ボリス・カーロフ、ティム・オケリー ほか
🎬 映画と現実が、静かに並走しはじめる
この映画、まず構造がちょっと変わってる。
物語は大きく分けて、
・引退を宣言した怪奇映画の大スター
・ごく普通に見える若い男
この二つの人生が、交互に描かれていくところから始まる。
どちらも派手な事件はまだ起きない。
日常の延長みたいな時間が、淡々と積み重なっていく。
でも、その「何も起きてなさ」が、だんだん不穏になってくる。
👤 怪奇俳優という「映画の過去」
怪奇映画で名を馳せた俳優は、
年齢とともに、スクリーンから距離を感じはじめている。
昔は恐怖の象徴だった自分。
でも、時代は変わり、観客の感覚も変わった。
このパートでは、
映画そのものが古くなっていく感覚が、静かに描かれている。
派手な演出はなく、
「居場所を失いつつあるスター」の姿が、少し切ない。
🔫 もう一人の主人公が持つ、異様な静けさ
一方で描かれる若い男は、驚くほど普通。
家族がいて、仕事があって、特別な不幸があるようにも見えない。
でも、彼の行動にはどこか感情の起伏がない。
淡々と、必要なことだけをこなしていく。
その中に、ライフルが自然に組み込まれているのが、逆に怖い。
この映画は、
「なぜそうなったのか」を説明しすぎない。
説明されないからこそ、
現実にありそうな感触が残る。
🌀 交わらないはずの二つの世界
この作品の面白さは、
二人の人生がすぐに交差しないところ。
怪奇俳優の世界は「映画」
若い男の世界は「現実」
別々の線路を走っているように見えて、
少しずつ、距離が縮まっていく。
その過程が、とにかく静か。
だからこそ、観ている側の緊張が抜けない。
🎥 デビュー作とは思えない視点
本作は、ピーター・ボグダノヴィッチの長編デビュー作。
でも新人らしい勢いより、
冷静な観察者の視点が強く残る。
恐怖を煽るより、
「映画は現実をどう映してきたのか」
「現実の暴力は、映画より静かではないか」
そんな問いが、じわっと浮かび上がってくる。
🌑 観終わったあとに残る感覚
派手なサスペンスを期待すると、少し拍子抜けするかもしれない。
でも、この映画はそこが狙い。
日常のすぐ隣にある不穏さ。
スクリーンの中と外の境界。
それを、90分かけて静かに体感させる一本。
タイトルのインパクトとは裏腹に、
後からじわじわ効いてくるタイプの映画だよ。

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