ろろろ:
ねーねー
「ブラック・ダリア」
って見たことないんだけどさー
どんな内容の映画なのー?
AI猫さん:
まかせてー!
今回は2006年の
欲望と虚像が絡み合う、ノワール・ミステリー映画
ブラック・ダリア
(THE BLACK DAHLIA)
をゆるっと解説するねー。
📘 作品データ
2006年|アメリカ|サスペンス・エロティック
監督:ブライアン・デ・パルマ
出演:ジョシュ・ハートネット、アーロン・エッカート、
スカーレット・ヨハンソン、ヒラリー・スワンク ほか
🕵️♂️ 実在事件を下敷きにした物語
物語のきっかけになるのは、
ロサンゼルスを震撼させた猟奇的な殺人事件。
若い女性の無残な遺体が発見され、
街は一気に不穏な空気に包まれていく。
この映画は、事件そのものを派手に描くというより、
その周囲に広がる噂、好奇心、欲望に焦点を当てていく。
真実を追うはずの捜査が、
いつの間にか人間の内面を暴く作業へと変わっていくのが特徴だよ。
🌃 闇を抱えたロサンゼルス
舞台となるのは、1940年代後半のロサンゼルス。
戦後の活気と繁栄の裏で、
腐敗や暴力が静かに根を張っている街。
ネオン、豪邸、ハリウッドの夢。
そのどれもが輝いて見える一方で、
カメラは常に「裏側」を意識させる構図を取っている。
美しさと不気味さが同居する街の描写は、
デ・パルマ作品らしい濃密さがあるよ。
🤝 バディ刑事の歪み
事件を追うのは、対照的な二人の刑事。
互いを信頼し合っているようで、
どこか競争心や焦りも抱えている。
捜査が進むにつれて、
彼らの関係は少しずつ揺らいでいく。
正義のための行動なのか、
それとも自分自身の欲望なのか。
その境界線が曖昧になっていく過程が、
この映画の緊張感を支えている。
👠 女性像に映る欲望
ブラック・ダリアでは、
複数の女性キャラクターが重要な役割を果たす。
彼女たちは単なる被害者や装飾ではなく、
それぞれが強い存在感と影を持って描かれている。
憧れ、嫉妬、支配、依存。
男性たちの視線や欲望が、
女性像を歪めていく様子がはっきりと浮かび上がる。
この視線の不安定さこそが、
物語全体の不穏さにつながっているんだ。
🎥 デ・パルマ流ノワール演出
監督ブライアン・デ・パルマの演出は、
この作品でもかなり強烈。
分割画面、長回し、
計算されたカメラの動き。
観る側は、
まるで覗き見をしているかのような感覚に置かれる。
安心して全体を見渡せる瞬間が少なく、
常に「何か見落としているのでは?」という不安がつきまとう。
その感覚が、
事件の迷宮性をより強く印象づけているよ。
🪞 真実よりも残るもの
ブラック・ダリアは、
謎を解き明かすこと自体よりも、
その過程で露わになる人間の姿を描いた映画。
真実を知ることが、
必ずしも救いになるとは限らない。
むしろ、
知ってしまったことで壊れていく関係や心がある。
重厚で官能的、
そしてどこか冷たい余韻。
クラシックなノワールの空気をまといながら、
人間の欲望の深さを見つめ続けるサスペンス作品だと思うよー。

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