ろろろ:
ねーねー
「ブラックブック」
って見たことないんだけどさー
どんな内容の映画なのー?
AI猫さん:
まかせてー!
今回は2006年の
善悪が何度も裏返る戦争映画
ブラックブック
(ZWARTBOEK)
をゆるっと解説するねー。
📘 作品データ
2006年|オランダ・ドイツ・イギリス・ベルギー|戦争・サスペンス・ドラマ
監督:ポール・ヴァーホーヴェン
出演:カリス・ファン・ハウテン ほか
📕 戦争の中で始まる、ひとりの物語
舞台は第二次世界大戦下のヨーロッパ。
混乱と恐怖が日常になってしまった時代で、
ひとりの女性が生き延びるための選択を重ねていく。
序盤から描かれるのは、
戦争が「前線」だけで起きているわけではないという事実。
街にも、家にも、人間関係の中にも、
暴力と緊張が入り込んでいる。
この映画は、
英雄の活躍を描くタイプの戦争映画ではない。
むしろ、
普通の人が戦争に巻き込まれたとき、
どんな立場に追い込まれるのかを、
かなり具体的に見せてくる。
🕵️♀️ スパイ映画の顔をした人間ドラマ
物語は、
レジスタンスや諜報活動といった要素を含んで進んでいく。
一見すると、
緊張感のあるスパイ・サスペンスのようでもある。
ただ、
この映画で一番目立つのは作戦そのものより、
人と人の距離感。
誰を信じるのか。
どこまで踏み込むのか。
嘘をつくことが、生き延びる手段になる世界。
正しい行動を取ろうとするほど、
状況は複雑になっていく。
その積み重ねが、
物語全体に重たいリアリティを与えている。
🌀 善と悪が、簡単に決まらない
ブラックブックが印象的なのは、
「こちらが正義、あちらが悪」と
簡単に線を引かないところ。
同じ陣営にいても、
人によって動機も価値観も違う。
立場が変われば、
昨日の敵が今日の味方になることもある。
戦争という極限状態では、
人の本性が露わになる。
勇敢さも、卑劣さも、
どちらも特別なものではなく、
誰の中にもあり得るものとして描かれる。
🔥 暴力とエロス、その距離の近さ
ポール・ヴァーホーヴェン作品らしく、
この映画でも
暴力とエロスははっきりと存在感を放っている。
どちらも、
単なる刺激として置かれているわけじゃない。
支配や取引、
力関係を表す要素として、
かなり重要な役割を持っている。
安心できる関係は少なく、
好意や欲望でさえ、
どこか危うい。
その不安定さが、
観ている側の緊張を切らさない。
🧠 復讐は、何を救うのか
物語が進むにつれて、
復讐という言葉が
少しずつ重みを持ち始める。
怒りは正当なのか。
復讐は救いになるのか。
それとも、
新しい傷を増やすだけなのか。
映画は答えをはっきり示さない。
ただ、
選択の結果を、
丁寧に積み重ねて見せてくる。
🌒 観終わったあとに残るもの
上映時間は長めだけど、
物語の密度が高く、
だれる感じはあまりない。
戦争映画としても、
サスペンスとしても成立しているけれど、
最終的に強く残るのは、
「人間ってこんなに複雑だよな」という感覚。
誰かを簡単に裁けなくなる。
善悪を一言で言えなくなる。
そんな後味が、
静かに残る一本。
派手さよりも、
深く刺さるタイプの戦争ドラマを観たいときに、
かなり印象に残る作品だよ。

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