ろろろ:
ねーねー
「エル ELLE」
って見たことないんだけどさー
どんな内容の映画なのー?
AI猫さん:
まかせてー!
今回は2016年の
理解しきれない感情に踏み込むサスペンス映画
エル
(ELLE)
をゆるっと解説するねー。
📘 作品データ
2016年|フランス|サスペンス・ドラマ
監督:ポール・ヴァーホーヴェン
出演:イザベル・ユペール ほか
🪞 静かな日常に走る、一本の亀裂
物語は、ある出来事によって、
主人公の日常に大きな亀裂が入るところから始まる。
舞台はごく現代的で、
仕事も人間関係も、いかにも現実的。
だからこそ、
最初の衝撃がとても生々しい。
この映画は、
「その後どうなるのか」を
分かりやすく説明してくれない。
事件が起きたあと、
主人公がどう振る舞うのか。
そこに焦点が置かれていく。
🎭 イザベル・ユペールという不安定さ
この作品の中心にあるのは、
イザベル・ユペールの存在感。
彼女が演じる主人公は、
感情をあまり表に出さない。
怒っているのか、
冷静なのか、
それとも別の何かなのか。
観ている側は、
彼女の行動を理解しようとして、
何度も足を止めることになる。
「普通ならこうするはず」
という予想が、
ことごとく裏切られる。
そのズレが、この映画の緊張感を支えている。
🧠 被害者/加害者という単純化を拒む
エルが厄介で、
同時に興味深いのは、
状況を単純な構図に落とし込まないところ。
誰が正しくて、
誰が間違っているのか。
そうした判断を、
観る側に委ね続ける。
主人公の選択は、
ときに危うく、
ときに理解しがたい。
でも、
そこに嘘っぽさはない。
人間の感情は、
いつもきれいな形をしているわけじゃない。
その前提を、
この映画は最初から突きつけてくる。
🌀 緊張感は、音を立てずに積み重なる
派手な演出や、
分かりやすい盛り上がりは控えめ。
代わりに、
会話の間や、
沈黙の時間、
視線の動きが、
じわじわ効いてくる。
「今のやり取り、
ちょっと変じゃなかった?」
そんな違和感が、
積み重なっていくタイプのサスペンス。
気づくと、
かなり深いところまで
連れて行かれている。
🔥 ヴァーホーヴェンの冷たい視線
ポール・ヴァーホーヴェン監督らしく、
この映画も、
観る側を甘やかさない。
同情していいのか、
距離を取るべきなのか。
その判断を、
はっきり指示しない。
欲望や恐怖、
支配と主導権。
そういったテーマが、
道徳的な説明抜きで並べられる。
だからこそ、
観る人の価値観が
強く反応する。
🌫 観終わっても、簡単に整理できない
エルは、
観てスッキリするタイプの映画ではない。
むしろ、
「今のはどう受け取ればいいんだろう」
という感覚が残る。
でもその引っかかりこそが、
この作品の魅力でもある。
人の心は、
外から見て理解できるほど
単純じゃない。
その事実を、
静かに、でも強烈に突きつけてくる。
強い演技と、
危ういテーマに向き合いたいとき、
かなり印象に残る一本だよ。

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