ろろろ:
ねーねー
「モンスター」
って見たことないんだけどさー
どんな内容の映画なのー?
AI猫さん:
まかせてー!
今回は2003年の
「普通」を願ってしまった魂の映画
モンスター
(MONSTER)
をゆるっと解説するねー。
📘 作品データ
2003年|アメリカ・ドイツ|サスペンス・ドラマ
監督:パティ・ジェンキンス
出演:シャーリーズ・セロン、クリスティナ・リッチ ほか
🛣 社会の外側で生きてきた女性
物語の出発点にいるのは、
社会の中でうまく居場所を見つけられなかった一人の女性。
仕事も、人間関係も、
「普通」に手に入るはずのものが、
彼女にはなかなか届かない。
その孤独感が、序盤からとてもはっきり描かれる。
この映画は、
いきなり事件を前面に出すのではなく、
彼女がどんな世界を見て、
どんな扱いを受けてきたのかを
丁寧に積み重ねていく。
🤝 出会いがもたらす、ささやかな光
そんな彼女の人生に、
ある出会いが差し込む。
それは劇的な救いではなく、
ほんの小さな安心感。
「誰かと一緒にいる」という感覚そのものが、
彼女にとっては特別なものだった。
この関係性は、
派手なロマンスとして描かれない。
むしろ不器用で、
ぎこちなくて、
現実的。
だからこそ、
彼女がそこに執着してしまう理由が、
自然に伝わってくる。
🎭 シャーリーズ・セロンの変貌
この映画で強烈な印象を残すのは、
シャーリーズ・セロンの演技。
見た目の変化だけでなく、
姿勢や視線、声の出し方まで、
まったく別の人物に見える。
ただし、
演技が目立ちすぎることはない。
感情は爆発させるというより、
抑えきれずに漏れ出る感じ。
観ている側は、
彼女を理解しようとして、
何度も気持ちが揺さぶられる。
🧠 善悪では整理できない感情
この作品は、
分かりやすい勧善懲悪を拒む。
彼女の行動は、
肯定もできないし、
簡単に切り捨てもできない。
「どうして、ここまで追い詰められたのか」
「別の選択肢は本当になかったのか」
そうした問いが、
観る側の中に残り続ける。
映画は答えを用意しない。
ただ、
感情の流れだけを、
誠実に追いかけていく。
🌫 タイトルが示すもの
『モンスター』という言葉は、
とても強い。
でもこの映画を観ていると、
「怪物とは何なのか」という問いが、
少しずつ形を変えていく。
生まれつきのものなのか。
それとも、
環境や扱われ方が作り出したものなのか。
その境界線は、
思っているより
ずっと曖昧に見えてくる。
🪞 観終わったあとに残る違和感
この映画は、
後味が軽くない。
でもそれは、
ただ暗いからではない。
人が「普通の幸せ」を
どれほど切実に求めるかを、
真正面から描いているから。
理解しきれない。
でも目を逸らすこともできない。
そんな感覚が、
静かに残る。
実話をもとにした作品として、
衝撃だけで終わらせない。
人の弱さと、
社会の冷たさを考えさせる、
重くて誠実な一本だよ。

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