ろろろ:
ねーねー
「コンペティション」
って見たことないんだけどさー
どんな内容の映画なのー?
AI猫さん:
まかせてー!
今回は2021年の
映画を「作る側」のプライドと面倒くささを、知的で意地悪な笑いに変えていく、
静かに火花が散る業界コメディ映画
コンペティション
(COMPETENCIA OFICIAL)
をゆるっと解説するねー。
📘 作品データ
2021年|スペイン・アルゼンチン|コメディ
監督:マリアノ・コーン、ガストン・ドゥプラット
出演:ペネロペ・クルス、アントニオ・バンデラス、オスカル・マルティネス ほか
🎬 映画を作る、という名の実験
物語は、ある大富豪が「歴史に残る映画を作りたい」と思い立つところから始まる。
彼が集めたのは、評価の高い監督と、まったくタイプの違う二人の名優。
プロジェクト自体は真面目そうに見えるけれど、
準備が進むにつれて、
作品作りというより、人間観察の実験のような空気が漂ってくる。
🧠 ぶつかるのは才能よりも自意識
二人の俳優は、どちらも実績十分。
ただし、演技論も価値観も、まるで噛み合わない。
演技への向き合い方、
名声への距離感、
「本物」とは何かという考え方。
会話を重ねるほど、
微妙なマウントやプライドが浮き彫りになっていく。
派手な口論より、
静かな皮肉や沈黙の方が多いのも印象的。
🎭 監督という名の攪乱装置
監督役の存在が、この映画のリズムを決定づけている。
彼女は感情的というより、
淡々と、しかし容赦なく役者たちを揺さぶる。
演技指導なのか、
単なる挑発なのか、
境界線があいまいなまま、
現場は少しずつ不安定になっていく。
正解を与える人がいない状況が、
この映画の居心地の悪さと面白さを同時に生んでいる。
🪞 映画業界を映す歪んだ鏡
描かれているのは、
映画制作の裏側というより、
「創作に関わる人間のクセ」
芸術、評価、自己表現、成功。
どれも立派な言葉だけれど、
それを振りかざすことで、
人は簡単に滑稽にもなる。
シニカルだけど、
完全に突き放す感じでもなく、
どこか愛情の混じった視線が感じられる。
🎬 見終わったあとに残る感触
大声で笑うタイプのコメディではないけれど、
あとからじわっと効いてくる可笑しさが残る。
映画を観る側としても、
作る側としても、
少しだけ距離を取って眺めたくなる感覚。
創作は崇高なのか、
それともただの自己主張なのか。
そんな問いを、
軽やかだけど鋭く投げてくる余韻が残る一本。

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