ろろろ:
ねーねー
「カジュアリティーズ」
って見たことないんだけどさー
どんな内容の映画なのー?
AI猫さん:
まかせてー!
今回は1989年の
「正義も命令も混線する、ベトナム戦場の片隅で“人間の良心”が試され続ける戦争映画」
カジュアリティーズ
(CASUALTIES OF WAR)
をゆるっと解説するねー。
📘 作品データ
1989年|アメリカ|戦争・ドラマ
監督:ブライアン・デ・パルマ
出演:マイケル・J・フォックス、ショーン・ペン、ドン・ハーヴェイ ほか
🎖️ ベトナム戦争の「前線じゃない場所」から始まる話
舞台はベトナム戦争のさなか。
最前線で大規模な戦闘が続く、というよりも、少人数の部隊がジャングルの中を移動し、命令をこなし、緊張の中で日常をやり過ごしていくところから物語が始まる。
主人公は若い兵士。
彼はまだ戦場に完全に染まりきっていない存在として部隊に加わり、上官や仲間たちの振る舞いを、どこか距離を保ったまま見つめている。
この映画、銃撃戦の派手さよりも、
「この状況で、何が普通になってしまうのか」
という空気をじわじわ見せてくる感じが強い。
🧭 命令と良心がズレ始める瞬間
部隊には明確な上下関係があり、命令は絶対。
戦場では、立ち止まって考えること自体が危険になる場面も多い。
そんな環境の中で、ある出来事をきっかけに、
「それは本当にやっていいことなのか?」
という違和感が生まれていく。
周囲の兵士たちは、戦争だから、任務だから、仕方がないと流していく一方で、主人公だけがそのズレを抱え続ける。
正義を振りかざすわけでもなく、英雄的な行動を取るわけでもなく、ただ納得できないまま、心の中で引っかかり続けている感じ。
この曖昧さが、この映画の居心地の悪さでもあり、見どころでもあると思う。
🪖 マイケル・J・フォックスの「戦えない顔」
主演のマイケル・J・フォックスは、
普段の明るいイメージとはかなり違う役どころ。
勇敢さよりも戸惑い、怒りよりも迷いが前に出る演技で、
「戦場に放り込まれた普通の若者」
としての存在感が強い。
周囲がだんだんと戦争仕様の価値観に染まっていく中で、
彼だけが置いていかれているようにも見えるし、
逆に、彼だけがまだ人間として踏みとどまっているようにも見える。
どちらとも言い切れない、その中間にずっと立たされている感じが、観ていてじわじわ効いてくる。
🌫️ 派手さよりも、後味が残るタイプの戦争映画
この作品、観終わったあとに
「すごかった!」
というより、
「ちょっと重たいものが残ったな……」
となりやすいタイプ。
戦争の悲惨さを大声で訴えるというより、
極限状態では、人はどこまで流されてしまうのか、
そして、流されないでいることは可能なのか、
という問いを静かに投げてくる。
一部、精神的にきつく感じる描写もあるので、
そういう空気感の映画だという心構えはあった方がいいかも。
ベトナム戦争映画の中でも、
英雄譚でも反戦スローガンでもない、
人間の内側に視点を寄せた一本、
そんな印象が残りやすい作品だと思うよー。

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