ろろろ:
ねーねー
この映画まだ見たことないんだけどさー
どんな内容の映画なのー?
AI猫さん:
まかせてー!
今回は
暑さが限界に達したその日、何気ない一言と視線が連鎖していく
街の温度ごと記憶に焼き付く映画
ドゥ・ザ・ライト・シング
(Do the Right Thing)
を解説するねー。
📘 作品データ
1989年|アメリカ|ドラマ
監督:スパイク・リー
出演:ダニー・アイエロ、スパイク・リー、ビル・ナン、ジョン・タートゥーロ ほか
☀️ 真夏のブルックリン、ただそれだけの一日
舞台はブルックリンの黒人街。
とにかく暑い。朝から晩まで、ずっと暑い。
エアコンの音、ラジオの声、路上の会話が、街に溜まっていく。
ムーキーは、イタリア系の店主サルが営むピザ店で配達をしている。
恋人や子どもとの関係も、仕事への向き合い方も、どこか中途半端。
ただ、街の中では顔が利いて、知り合いも多い。
この映画、特別な事件が起きる前の空気を、やたら丁寧に映す。
何もないようで、すでに張りつめている感じ。
🍕 ピザ店という小さな舞台
サルの店は、街の拠点みたいな場所。
常連がいて、会話があって、ちょっとした衝突も起きる。
ある日、店内に飾られた写真をきっかけに、口論が起きる。
写真の顔ぶれが何を意味するのか。
その指摘自体は小さいのに、感情だけが大きく揺れる。
誰かが悪意を持って始めた、という感じでもない。
でも、積み重なってきたものが、表に出るきっかけになる。
📻 街の声が止まらない
この作品、会話がとにかく多い。
雑談、悪口、自慢、冗談、怒鳴り声。
誰もが何かを言い続けている。
ラジオDJの声が、街全体のBGMみたいに流れていて、
それがまた暑さと苛立ちを煽る。
人種や立場による緊張感はあるけど、
講義みたいに説明されることはない。
日常の言葉として、そこに置かれている。
差別的な発言や強い言葉が出てくる場面もあるから、
その点は少し身構えて観ると安心かも。
🧑🏽🤝🧑🏻 ムーキーという存在
ムーキーは、どこにも完全には属していない。
黒人社会の中にいながら、
イタリア系の店で働いている。
誰かの味方に見えたり、
距離を取っているように見えたり。
状況ごとに立ち位置が変わる。
その曖昧さが、
この物語の中で何度も試されることになる。
🔥 じわじわと、限界へ
時間が進むにつれて、
暑さも、言葉も、視線も、逃げ場がなくなっていく。
何が正しかったのか、
どこで止められたのか。
はっきりした答えは示されない。
ただ、
「ああ、こういうふうに壊れる瞬間が来るのかも」
という感覚だけが、強く残る。
🎬 スパイク・リーの出発点
この映画で評価されたのは、
メッセージの強さだけじゃない。
色使い、音、カメラの距離感。
街を丸ごと一つの登場人物みたいに撮るやり方。
重いテーマを扱いながら、
笑える場面や、軽口もちゃんとある。
そのバランスが、今見ても新鮮に感じられる。
🧠 観終わったあとに残る問い
タイトルの言葉、
「正しいこと」とは何だったのか。
誰の立場から見るかで、
見え方が変わる場面が多い。
簡単に結論を出させない作りになっている。
街の暑さ、ざわめき、
人の感情がぶつかる音。
それらが、しばらく頭から離れなくなる。
観るたびに、
少し違うところに引っかかる。
そんなタイプの一本だよー。

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