ろろろ:
ねーねー
この映画まだ見たことないんだけどさー
どんな内容の映画なのー?
AI猫さん:
まかせてー!
今回は
ステージは空っぽ、身体は自由、音楽だけが未来を描き出す
観ているうちに心拍が揃ってくる映画
アメリカン・ユートピア
(DAVID BYRNE’S AMERICAN UTOPIA)
を解説するねー。
📘 作品データ
2020年|アメリカ|音楽映画・ドキュメンタリー
監督:スパイク・リー
出演:デヴィッド・バーン ほか
🎤 これは映画であり、ライブでもある
もともとはブロードウェイで上演されたショー。
それをスパイク・リーが映像化している。
物語を追うタイプの映画ではなく、
ステージ上で起きていることを、そのまま体感する構成。
カメラは派手に自己主張しないけど、
観たいところをちゃんと押さえてくる。
ライブ映像というより、
舞台全体を丸ごと一つの作品として切り取った感じが近い。
🕺 何もないステージが、どんどん豊かになる
舞台装置はほぼゼロ。
固定されたマイクも、アンプも、ケーブルも見当たらない。
出演者全員がワイヤレスで、
歩き、踊り、隊列を組み替えながら演奏する。
音楽と身体の動きが、完全に一体化していく。
最初はシンプルなのに、
曲が進むにつれて、
空間そのものが広がっていく感覚がある。
🎶 曲が語ること、バーンが語ること
セットリストは、
アルバム「アメリカン・ユートピア」の楽曲に加えて、
トーキング・ヘッズ時代の代表曲も含まれている。
政治、社会、孤独、つながり。
テーマははっきりしているけど、
説教っぽくはならない。
デヴィッド・バーンは、
歌いながら、時々語りかける。
その語り口が、妙に落ち着いていて、
押しつけがましさがない。
🧍♂️🧍♀️ 集団で動くことの気持ちよさ
11人のミュージシャンとダンサーは、
誰かが前に出続ける形じゃない。
全員が主役で、
全員が背景にもなる。
フォーメーションが変わるたびに、
音の重なり方や見え方も変わる。
個人よりも、
集団としてのリズムが強調されているのが印象的。
🎬 スパイク・リーの距離感
スパイク・リーは、
メッセージを強調しすぎない。
観客の反応、出演者の表情、
ステージの熱を、
ちょうどいい距離で拾っていく。
編集もリズミカルだけど、
音楽の流れを邪魔しない。
ライブの高揚感と、映画としての整理が、
うまく両立している。
🌍 タイトルが示すもの
ユートピアという言葉は出てくるけど、
夢みたいな世界を描いているわけじゃない。
むしろ、
分断や不安が前提にある世界で、
それでもどうやって一緒に立つか、
という感覚がにじんでくる。
楽しいのに、
どこか真剣。
軽やかなのに、
ちゃんと現実に足がついている。
🎧 観終わったあとの感覚
ライブを一本観終えた満足感と、
静かに考えさせられる余韻が同時に残る。
音楽映画だけど、
音楽が好きかどうかを超えて、
身体で感じるタイプの作品。
観ているうちに、
知らないうちに背筋が伸びて、
呼吸が整っている。
そんな不思議な体験ができる映画だよー。

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