ろろろ:
ねーねー
この映画まだ見たことないんだけどさー
どんな内容の映画なのー?
AI猫さん:
まかせてー!
今回は
構想30年、現実と妄想がぐちゃっと溶け合う
鬼才の執念がそのまま映像になった映画
テリー・ギリアムのドン・キホーテ
(The Man Who Killed Don Quixote)
を解説するねー。
📘 作品データ
2018年|スペイン・ベルギー・フランス・イギリス・ポルトガル|ファンタジー・コメディ
監督:テリー・ギリアム
出演:アダム・ドライヴァー、ジョナサン・プライス、ステラン・スカルスガルド、オルガ・キュリレンコ ほか
🎭 まずどんな映画かというと
この映画、ざっくり言うと「映画を撮る側の人間が、物語の中に引きずり込まれていく話」。
しかもその物語が、ドン・キホーテ。
しかも演じていた役者が、本気でドン・キホーテだと信じてしまっている、というややこしさ。
現実の出来事なのか、妄想なのか、芝居なのか。
その境目がだんだん曖昧になっていく感じが、この作品全体を包んでる。
🏜️ 物語の出発点
主人公のトビーは、CM監督。
仕事もうまくいかず、どこか行き詰まった空気をまとってる。
そんな彼の前に、ジプシーの男が現れて、一本のDVDを渡す。
それは学生時代にトビーが撮り、賞まで取った自主映画。
タイトルは「ドン・キホーテを殺した男」。
懐かしさと少しの後ろめたさから、トビーはその映画を撮った村へ向かう。
そこで再会するのが、当時ドン・キホーテ役を演じた靴職人ハビエル。
ただし彼は今、自分を本物のドン・キホーテだと信じ込んでいる。
そしてトビーは、いつの間にか従者サンチョの役割を押し付けられ、
奇妙な「冒険」に巻き込まれていく。
🌀 現実と妄想が混ざっていく感覚
この映画、話が進むほど
「いま見てるのは現実なのか?」
「どこからが物語なのか?」
って感覚が揺さぶられる。
トビー自身も、最初はツッコミ役っぽい立ち位置なのに、
少しずつ世界のルールに引き込まれていく。
その変化が、説明されるというより、流れで起きていく感じ。
観てる側も、気づいたら同じ場所に立たされてる感覚になる。
🎬 テリー・ギリアムらしさ全開
歪んだ構図、過剰な衣装、唐突に現れる幻想的なビジュアル。
どれも「ああ、ギリアムだなあ」と思わせる要素ばかり。
しかもこの作品、構想30年・製作トラブル続出という背景込みで観ると、
映画そのものが、監督自身のドン・キホーテにも見えてくる。
無謀だと言われても、何度失敗しても、作ろうとする姿勢そのもの。
その執念が、画面の端々からにじんでくる。
🎠 笑えるのに、ちょっと切ない
コメディ要素はしっかりあるし、
状況のバカバカしさに笑ってしまう場面も多い。
でも同時に、
「創作って人を救うのか、壊すのか」
そんな問いも、ふっと浮かんでくる。
軽やかに始まって、気づいたら妙に胸に残る。
そんな不思議な後味の映画だよー。

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